大手通販サイト『Amazon』の最新の物流拠点「Amazon名古屋みなとフルフィルメントセンター」が2025年8月、名古屋市港区に誕生しました。9月17日、施設内部が報道陣に公開され、“早すぎる配送”の謎に迫りました。
■「自動走行ロボット」導入で1900万個以上の商品を保管
「Amazon名古屋みなとフルフィルメントセンター」は入荷した商品を保管するセンターで、延べ床面積およそ12万5200平方メートル、保管できる商品は1900万個以上。24時間365日稼働する、西日本最大の巨大な施設です。

アマゾンジャパンの渡辺宏聡オペレーション技術統括本部長:
「様々な技術がたくさん詰まったセンターであると言えると思います」
どうして1900万個以上もの商品を1つの建物に保管できるのか。センターでは、商品棚を下から持ち上げて移動する自動走行するロボットを導入していて、商品の格納スペースを効率よく確保しています。

2013年当時のAmazonの同様の施設では、人の手による商品の管理が主流でしたが、最新のセンターと比べてみると、在庫管理が効率的になっていることが見て取れます。
■「棚をライトアップ」してスピードアップ
“朝頼んで夕方届く”こともあるスピードの秘訣はどこにあるのか。センターでは、注文が入るとシステムが出荷すべき商品を特定し、棚をライトアップで指示、スピードアップしています。

渡辺宏聡オペレーション技術統括本部長:
「各地方のニーズであったり、地方に必要とされる商品をマシンラーニングを使いながら予測して、在庫を最適化する」
さらに、地域ごとの客が購入した商品を分析して、ニーズを予測。これに基づいて、大量の在庫を揃えて出荷体制を整えておくことがスピード感につながり、1日で60万個以上の商品の出荷を実現しています。

こうしてセンターで仕分けされた商品は、配送先まで届けるデリバリーステーションへと発送。効率よく配送できるように、自動仕分けシステムで配送エリアを分類したあと、最後は人の手を使って運搬ルートごとに仕分けて客のもとへ届けられます。

Amazonのからくりにユーザーからは…。
街の人ら:
「率直に本当にありがたいと思います。(拠点が増えると)もしかしたら当日配送も増えるかもしれないということですよね。ありがとうございます」
「夕方に注文して翌朝に届くとか、すごいですよね。めちゃくちゃありがたいです。買い物に行くのがばからしいなと思っちゃいます」
愛知に誕生した巨大施設が、素早い配送を実現します。
渡辺宏聡オペレーション技術統括本部長:
「今までより多くの商品を当日配送で買っていただける、お買い物を楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」