聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」が、東京を中心に2025年11月に開催される。日本代表として出場する山形出身の選手3人が、県庁を訪れ意気込みを語った。

「東京2025デフリンピック」日本代表の3人
「東京2025デフリンピック」日本代表の3人
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姉弟・いとこの3人がデフリンピック日本代表

9月17日に山形県庁を訪れたのは、2025年11月に開催される「東京2025デフリンピック」に出場するデフ水泳日本代表の斎藤京香選手(24)。

選考会で自己ベストを出すなど好成績で代表に内定した京香さん
選考会で自己ベストを出すなど好成績で代表に内定した京香さん

京香さんの弟で、デフ陸上日本代表の斎藤丞(たすく)選手(23)。

男子1500・5000メートルの代表に選出。デフリンピック初出場
男子1500・5000メートルの代表に選出。デフリンピック初出場

2人のいとこでデフサッカー日本代表の斎藤心温(しおん)選手(24)の3人。
ともに山形・酒田市出身。

デフサッカーの基本的なルールは五輪サッカー競技と同じ。笛ではなくランプや旗で合図をする
デフサッカーの基本的なルールは五輪サッカー競技と同じ。笛ではなくランプや旗で合図をする

「デフリンピック」は聴覚に障害がある人の国際スポーツ大会で、五輪と並ぶ世界最高峰のスポーツイベントの一つ。
実は、パラリンピックよりもその歴史は古い。

1924年にフランスで開催されて以降、日本での開催は初めてで、「東京2025デフリンピック」は100周年の記念大会となる。

画像のみなさんが両手をひらひら揺らしているのは、耳が聞こえない人たちへの「拍手」を意味する
画像のみなさんが両手をひらひら揺らしているのは、耳が聞こえない人たちへの「拍手」を意味する

今回で3大会連続の出場となる斎藤京香選手は、2022年に行われたブラジル大会の100メートルバタフライで金メダルを獲得していて、2連覇が期待される。

吉村知事は「世界のひのき舞台での活躍を期待する」と3人を激励した。

ブラジル大会で自己ベストを更新して金メダルを獲得した京香さん。2位と0.03秒差の接戦を制した
ブラジル大会で自己ベストを更新して金メダルを獲得した京香さん。2位と0.03秒差の接戦を制した

ハンドボールの日本代表にも山形出身選手

東京デフリンピックサッカー日本代表・斎藤心温選手:
東北から唯一選ばれたということで、東北の人たちの思いも背負いながらともに戦っていきたい。

仲間とは手話・アイコンタクトで連係。デフサッカーは福島・Jヴィレッジで行われる
仲間とは手話・アイコンタクトで連係。デフサッカーは福島・Jヴィレッジで行われる

東京デフリンピック陸上競技日本代表・斎藤丞選手:
最高なパフォーマンスができればメダル獲得という夢が見えてくる。

東北エプソンで働きながら陸上競技に打ち込んできた努力家
東北エプソンで働きながら陸上競技に打ち込んできた努力家

東京デフリンピック水泳競技日本代表・斎藤京香選手:
自己ベストを更新してメダル獲得が目標。
今まで支えてくれた方々への感謝の気持ちを忘れずに全力で楽しみながらレースに臨む。

高校2年生の初出場から、デフリンピック3大会に連続で出場
高校2年生の初出場から、デフリンピック3大会に連続で出場

県内出身者としてはこのほか、尾花沢市出身で県内のクラブチームでも活躍しているデフハンドボール日本代表の大崎英人選手(48)も出場する予定。

水泳・陸上・サッカー・ハンドボール、県出身選手の活躍に期待したい
水泳・陸上・サッカー・ハンドボール、県出身選手の活躍に期待したい

「デフリンピック」は2025年11月15日に開幕する。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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