三陸鉄道(岩手県宮古市)は燃料費の高騰などを背景に、2026年3月をめどに運賃を引き上げることを9月18日に決めました。
石川義晃社長は「持続可能な運行に向け、経営基盤の強化を図る」としています。

これは18日に開かれた三陸鉄道の取締役会で承認されたものです。

三陸鉄道では、消費税の増税以外では1997年の引き上げを最後に、運賃の改定を行っていませんでした。

しかし、沿線人口の減少や燃料費の高騰などにより経営状況は年々悪化。
2025年度の決算は当期損益が6300万円余りの赤字となる見通しで、赤字幅は1984年の開業以来、過去最大となる見込みです。

こうした状況を踏まえ、2026年3月中旬をめどに運賃改定を行うことを決めました。

三陸鉄道 石川義晃社長
「利用者の負担を増やすものであり心苦しく思っているが、持続可能な運行へ経営基盤の強化を図り、公共交通機関としての役割を果たしたい」

三陸鉄道は引き上げ率を協議した上で、近く東北運輸局に運賃変更の認可を申請する方針です。

岩手めんこいテレビ
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