大阪府の吉村知事は11日の取材で、大阪・関西万博の会場で毒をもつ「セアカゴケグモ」が見つかっていたと発表した。
また「攻撃性は強くないのでつかんだり、誤って触ったりしなければ刺されるものではない」として、注意を呼び掛け「万一刺されたら会場内の救護所で手当てを受けて」と説明した。

そして万博を運営する博覧会協会は関西テレビの取材に対し、「開幕以降、バックヤードで約70匹出ていたが、今月9日、来場者が使うテーブルに卵を確認したため注意喚起した」と説明した。また駆除活動も行っているということだ。

■「つかんだり、誤って触ったりしない限りあまり刺されるものではない」「もし刺されたら救護所で治療を」
吉村知事(11日):万博会場内にセアカゴケグモが確認されているということで、このセアカゴケグモについては、大阪府域全域で確認されているものでもあります。
セアカゴケグモは、攻撃性はそこまで強くないので、つかんだり、あるいは誤って触ったりしない限りは、あまり刺されるものではないというものでもあります。
ただ万一セアカゴケグモを見かけた方は、お近くのスタッフにも伝えていただけたらと思います。そしてもし万一刺された場合は救護所がありますので、そちらで治療を受けていただけたらと思います。

(Q.具体的な対策は?)
吉村知事(11日):聞いている限りでは駆除の作業等すると聞いていますので、万博協会としてセアカゴケグモの駆除をいたします。ただ、これはもう生物ですから、すべてが駆除できるというものでもないと思いますので、もしセアカゴケグモを見かけた方は近くのスタッフに声をかけてもらえたらと思います。そして万一刺された場合は救護所で治療を受けていただけたらと思います。

■セアカゴケグモにかまれたら…
大阪市のホームページによると、セアカゴケグモにかまれるとかなりの痛みがあり、普通はかまれた周辺が痛いだけだが、まれに全身に痛みや吐き気などの症状が出て重症になるケースがある。

とくに乳幼児や高齢者では重症になりやすいということで、注意が必要だ。
万一、かまれた場合には水で洗うなど清潔にし、できるだけ早く医療機関の診察を受けることが必要だという。
