今月20日、七尾市の県七尾美術館が、能登半島地震以降、初めて再開の日を迎えます。これを受け、地元の小学校では七尾市出身の画家長谷川等伯の作品を鑑賞する特別授業が開かれています。
七尾市小丸山小学校で行われたのは長谷川等伯の特別授業。
5年生と6年生の118人が参加し教室には、長谷川等伯が描いた国宝の「楓図)」と「松林図屏風」を高精度に複製したレプリカの屏風がお目見えしました。
県七尾美術館では能登半島地震以降、被害を受けた展示設備の復旧作業を続け、今月20日から開かれる長谷川等伯展を皮切りに再開を果たします。今回の特別授業は等伯の作品を収蔵する東京国立博物館とキヤノンが共同で実施。子どもたちは間近でレプリカの屏風を鑑賞したあと感じ取った思いを形にしました。
参加した小学生は:
「向き。色々な向きにしたのが工夫したところです。」
「色の薄さが自分で決められて楽しい。」
「背景の薄さとか濃さを考えてやった。」
「日光の当たり方で見え方や感じ方が違うのが勉強になった。」
東京国立博物館主任研究員 小島有紀子さん:
「自分たちの身の回りの文化がどれだけ素晴らしいか自発的に気付いていただいて自分が生まれ育った場所に思いをはせたりとか自分を見つめ直すものになっていてくれたら嬉しい。」
この特別授業は七尾市内の5つの小中学校で開かれるということです。