時代とともに変わる運動会 昭和から令和へ
愛媛の昭和100年シリーズはスポーツの秋を迎える中、地域で長く親しまれてきた「運動会」の変遷を紹介する。
水上から室内まで、時代とともに形を変えながらも、人々の心を熱くする運動会の姿を追った。

宇和島水産高校の名物「水上運動会」
まだまだ暑い日が続く中、季節はもうスポーツの秋。
今も昔も「運動会」が熱く盛り上がるシーズンだ。
昭和48年、宇和島水産高校の名物「水上運動会」。
各科対抗でカッターレースやペーロン競争など、様々な水上競技が繰り広げられる。海の上は陸と違い勝手が悪いのがおもしろいところ。
障害物競争や騎馬戦ではぶつかったりひっくりかえったりと珍プレーも続出し、岸壁から大きな歓声が上がっていた。

大洲市の市民運動会
平成3年に行われた大洲市の市民運動会には、14地区から約3000人が参加。
小学生のリレーを皮切りに、各地区から選ばれた選手が健脚を競う。
お母さんたちの「綱引き」や高齢者による「ボール送り」、若いカップルが仲良く風船を割る「和気あいあい」など、ユニークな競技が繰り広げられた。

中高一貫に生まれ変わった松山西中等教育学校
平成18年に中高一貫校として生まれ変わった松山西中等教育学校。
平成27年に行われた運動会は、中学生にあたる「前期生」と、高校生の「後期生」あわせて6学年1000人が合同で参加した。
全学年が参加する綱引きは大迫力。
アナウンス:
「強い強い!」
ラストを飾るのはグループ対抗リレー。各学年の代表がバトンをつなぐ。
アナウンス:
「銀嶺が青穹を抜きました!」
勝っても負けてもみんな笑顔に。中高一貫校の団結力が育んだ輝く絆は、これからも受け継がれていく。

県武道館で「屋内での体育祭」
令和4年に県武道館で行われた高校の運動会。
鈴木キャスター:
「エアコンが効いていて、日差しもないので生徒たちも競技がしやすそうですね」
生徒たちが走っているのは、グラウンドではなく体育館。松山学院高校は近年の猛暑を考慮し、県武道館で「屋内での体育祭」を開催した。
生徒:
「(Q.今回、中だけどどう?)熱中対策できていいと思います」
「楽しいです。クーラーもついてて快適です」
またこの年はコロナ禍もあり、出場する選手以外は2階席から応援するソーシャルディスタンス。熱中症や日焼け対策にもなるイマドキの屋内開催ですが、会場は生徒たちの熱気でアツく盛り上っていた。
