9月7日、石破首相が辞任の意向を表明しました。アメリカとの関税交渉に一定の区切りがついたことを辞任の理由に挙げていますが、拉致問題など残された課題は多く、辞任に対する様々な声があがっています。
7日午後6時、首相官邸で会見を開いた石破首相。
「この度、私は自民党総裁の職を辞することと致しました」
ここで辞任の意向を表明しました。
【記者リポート】
「石破首相が先ほど辞任の意向を示したということで、新潟駅では号外が配布されています」
号外を受け取った人たちからは様々な声が上がりました。
【号外を受け取った人】
「ああ、やっぱりなと思って。政権基盤(が弱い)というよりも、言うことがコロコロ変わる」
【号外を受け取った人】
「やっと辞めたか、というような感じ。次の政権がどんなふうになるのかというところ」
本来であれば、8日、総裁選の前倒しを求める書面を受け付け、夕方に結果を公表する予定でしたが、それを前にした辞任の表明となりました。
参院選直後に自民党県連は退陣を求めていましたが、このタイミングでの辞任となったことに…
【自民党県連 岩村良一 幹事長】
「(首相が)状況の変化を察しし遅れたのでは」
一方、野党からは参院選から辞任までに時間を要したことを批判する声があがります。
【未来にいがた 大渕健 代表】
「政治空白を生じさせてしまったということについては、本当に国民を無視したことになって非常に問題だった」
2万円の給付やガソリンの暫定税率廃止など参院選でテーマとなった政策は協議が進んでいません。さらに…
【石破首相】
「政府を挙げて対応させていただきたい」
拉致問題は全く進展せず、横田めぐみさんの母・早紀江さんは「どのように拉致問題を解決なさろうとしているのか分からなかった」と指摘した上で「こんなに大切な命の問題なのに、これは何なんだろうと、寂しくむなしい感じがある」とコメントしています。