鹿児島県は2025年9月8日から、国内大手旅行予約サイト「楽天トラベル」を活用した観光キャンペーンの第2弾を開始した。このキャンペーンは鹿児島の魅力を広く発信し、多くの観光客を誘致することを目的としている。
割引クーポンの配布で観光客誘致を促進
このキャンペーンで、第1弾は6月に実施された。第2弾でも「楽天トラベル」で対象となる県内宿泊施設を予約する際に使用できる割引クーポンが配布される。今回は6,000円割引のクーポンが600枚、5,000円割引のクーポンが100枚用意されており、いずれも利用数が上限に達し次第、配布が終了する。

キャンペーン期間は9月8日から12月8日までの約3か月間。特に関東や関西在住の60代以上の旅行者をターゲットとしており、シニア層の観光客誘致に力を入れている。
「温泉」「歴史」「食」をテーマにしたPR展開
鹿児島県は今回のキャンペーンに合わせて、「温泉」「歴史」「食」の3つをテーマにしたSNS動画広告によるPRも実施する。鹿児島県は豊富な温泉資源や薩摩藩に代表される歴史的背景、黒豚や黒毛和牛などの特産品を持つ地域であり、これらの魅力を効果的に発信する狙いがある。

霧島市の観光地を重点的に支援
特筆すべき点として、新燃岳の噴火などの影響を大きく受けた霧島市の観光地については、重点的に情報発信を行うとしている。火山活動による風評被害からの回復を支援し、安全に観光できることをアピールする取り組みといえる。
霧島市は温泉地として知られるだけでなく、霧島神宮や高千穂峰など自然と歴史が融合した観光資源を有しており、これらの魅力を再発信することで観光客の回復を図る。

今後の展開
県によると、このキャンペーンは同様のキャンペーンは12月にも実施される予定。継続的なプロモーション活動により、鹿児島県への観光客誘致を切れ目なく促進する戦略が伺える。
「南の宝箱鹿児島」というキャンペーン名は、豊かな自然や文化、食などの「宝」を持つ南国の魅力あふれる場所であることPRする、鹿児島県のキャッチコピーだ。今回の取り組みを通じて、多くの人々が鹿児島の魅力を再発見し、観光産業の活性化につながることが期待される。
(動画で見る:鹿児島県観光キャンペーン 9月8日から「南の宝箱鹿児島」第2弾スタート 県内宿泊施設向けの割引クーポン配布)