関東を直撃した台風15号。
注意が必要なのが、遅れてくる川の増水です。

5日午前11時半ごろの愛知・岡崎市を流れる青木川の映像では、茶色い濁流が橋をのみ込んでいる様子が分かります。

川沿いの道を通る車のタイヤは、水に漬かっていて危険な状況です。
撮影者は「(雨が降ってから)1時間もかからないうちに欄干まできちゃうなんて、あまり経験がない」と話しました。

また、午後1時過ぎの静岡・藤枝市を流れる六間川を撮影した人は「水位は15分ほどで一気に上がった」といいます。

一時、氾濫危険情報が出された静岡・菊川市を流れる菊川の映像では、正午過ぎから午後2時にかけて水位はどんどん上昇し、河川敷が水にのみ込まれている様子が分かります。

10分間隔の画像を見ていくと、わずか30分ほどの間に一気に流れが急になっていることも分かります。

続いて、一時氾濫危険情報が出された同じ菊川市内を流れる牛淵川の映像では、普段の穏やかな流れと比べると、危険な水位に達しているのが分かります。

関東を直撃した台風15号。
東京都内を流れる川も増水しました。

午後3時過ぎの目黒川の映像では、水位がかなり上がっていて、茶色く濁った濁流がものすごい勢いで流れている様子が分かります。

午前中から流れは濁り、午後に入り水位はさらに上昇し、午前中と比べると水位の違いは明らかです。

「イット!」の取材中、川があふれるほどではありませんでしたが、警戒は続ける必要があります。

雨のピークが過ぎても、川の水位の上昇が続く可能性があるのです。

フジテレビ災害対策チーム・百武弘一朗記者は、「今いる場所の雨がそれほどでなくても、上流の大雨の影響で遅れて増水することがある。特に川幅の狭い川は、突然増水する可能性がある。雨がやんでも、川の様子は見に行かないで」と注意を呼びかけています。