長野県佐久市の佐久長聖高校の女子バスケットボール部で県外に遠征した際に部員を1人で帰宅させるトラブルがありました。顧問と部員とのやり取りで行き違いがあったとみられ、学校側は「適当な指導ではなかった」としています。
問題があったのは、佐久長聖高校の女子バスケットボール部。
学校によりますと、2025年1月、新潟県への遠征中、部員1人が「退部したい」と申し出て、女性顧問は了承したということです。
遠征先から学校へ帰る際、顧問は部員に「応援に来ていた保護者と帰るように」と話し、送り出しましたが、保護者はすでに遠征先を出発していて、合流できず、自費で新幹線に乗り、県内に戻ったということです。
この部員は現在3年生で、すでに退部しています。
また、遠征中、他にもトラブルもあったということです。
学校によりますと、宿泊先から試合会場に向かう際、部員15人のうち10人が生活態度の乱れなどを理由にバスに乗せてもらえず、荷物を持って数キロ離れた会場に向かったということです。
保護者から学校に指摘があり、2月に説明会を開き、生徒や保護者に謝罪しました。
顧問は学校からの指導を受け、十分反省が見られるとして現在も部で指導を続けています。
NBSの取材に佐久長聖高校は、「部員を県外から1人で帰らせてしまったことは確認不足で適当な指導ではなかった」、「試合会場まで部員を歩かせたことは、指導の範疇を超えていて、不適切な指導だった」として、生徒の思いに応えられるよう、指導の改善に努めるとしています。