関東を直撃した台風15号は、さまざまなところに強い雨をもたらしています。
5日午後1時過ぎに神奈川・横浜市で撮影された映像では、マンホールから水が何度も噴き出している様子が確認できます。
勢いはさらに増し、通りかかる車の高さを優に越え、ついには信号機を越えるほどの高さまで水柱が上がりました。
JR桜木町駅近くの道は、道路全体が冠水し、深さは足首の辺りまで水がきている状態です。
冠水した道路を車が走っていき、かなり水しぶきが上がっています。
その水かさは、通過する車のタイヤが隠れるほど。
作り出された波は、歩道まで打ち寄せています。
その後もどんどん雨脚が強まり、午後3時過ぎの鎌倉市若宮大路では道路が完全に冠水し、通行止めになっていました。
鶴岡八幡宮へ続く参道を走る男性は、傘もささず全身びしょぬれの状態です。
午後3時27分、鎌倉市を含む神奈川県東部に線状降水帯が発生。
神奈川県で線状降水帯が発生したのは初めてで、非常に激しい雨が同じ場所で断続的に降り続けました。
さらに、台風15号の猛威は東京都心にも。
午後1時半の新宿駅の映像では、雨脚が強くなり、遠くを見ると少しかすんで見える様子が確認できます。
多くの人が行き交う中、駅員が浸水してきた水のかき出し作業に追われていました。
午後1時過ぎの東京・渋谷駅前の道路の映像では、くるぶしまで漬かってしまうような高さまで水位が上がり、ほとんど排水が追い付いていない状態が確認できます。
スクランブル交差点も一部が冠水し、中には靴を脱いで横断歩道を渡っている人もいました。
午後3時過ぎの静岡・牧之原市。
上空から市街地を見ると、竜巻とみられる突風の猛威が広がっていました。
道路上に大型トラックが横転。
路面にはガラスなどが散乱していました。
そして道路脇では、2階建ての建物の壁が崩れ落ち室内がむき出しに。
すぐ横では、農業用ハウスの屋根も飛ばされ、骨組みだけが残っています。
気象庁によりますと、牧之原市など静岡県中部で竜巻とみられる突風が発生したと午後1時45分に発表しました。
周囲には、屋根が吹き飛んだ住宅やなぎ倒された林など、被害が広がっていました。
トラックが横転するのは、瞬間的に風速40メートル以上の突風が吹いた可能性があります。
牧之原市にある静岡空港では駐車場が冠水。
静岡空港では、午後1時18分までの1時間に113mmの猛烈な雨が降り、観測史上1位を更新。
駐車場に止めていた車は、冠水した雨水でボンネット付近まで埋まっていました。