紙のマチ、苫小牧市に衝撃が走っています。

 製紙大手・王子グループのトイレットペーパーなどを製造する工場が、2026年3月に閉鎖することが分かりました。

 トイレットペーパーの生産などで50年以上稼働してきた王子ネピア苫小牧工場。

 人口減少で需要が減ってきたことを受けて、2026年3月での閉鎖が決まりました。

 従業員70人はグループ内で配置転換となります。

 「地元としては寂しい」

 「(工場閉鎖の影響は?)影響はあります。ないわけない。町の存続そのものにかかわってきます」(いずれも地元スーパー関係者)

 製紙業の躍進と共に発展してきた紙のマチ、苫小牧。

 苫小牧市のふるさと納税の返礼品も、2024年の1番人気はネピアブランドのトイレットペーパーでした。

 工場閉鎖による痛手は避けられそうにありません。

 苫小牧市の金沢市長は「返礼品では人気が高く、市の魅力を全国に発信してくれた。閉鎖は誠に残念」とコメントしています。

 一方、約570人体制で新聞紙などを製造する王子製紙のメイン工場は、引き続き稼働します。

北海道文化放送
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