札幌市の豊平川でサケが産卵できる環境を守ろうと9月7日、ボランティアの活動が行われました。
この活動は豊平川でサケの産卵場所を増やしていこうと市民グループが秋の産卵時期を前に行っているもので、地元の高校生や大手スーパーのイオンなども参加しました。
「これは去年(豊平川に)上がってきたサケ。婚姻色といって体に模様が出ます」(主催者)
9月7日は豊平川の本流から枝分かれした場所で作業が行われました。
この場所は丈の長い草が密集していて、サケが卵を産み付けるのは難しい環境です。
参加者はスコップを使って草を根から抜き取り、サケが遡上できるような川の流れや、遡上したあとに産卵できるような川底の環境を整えていました。
「豊平川の環境がずっとサケが上ってくる、水がきれいな川であればいいなと思う」(札幌東高校生物部 丸山哲平さん)
「家が近いので子どもたちにもサケを見せてあげたい」(参加者の男性)
豊平川では人工ふ化ではなく、川で自然に産卵したサケが毎年秋に遡上していて、2024年は914匹が戻ってきたと推定されています。
市民グループは毎年1000匹以上のサケが豊平川に遡上できることを目標にしています。