台風15号が接近していますが、関東にも大雨警報などが出されていて被害が心配です。
そんな中、5日は防災士・災害対策チームの木村拓也キャスターが、東京・江東区の東京ビッグサイトで開催されている、生活を守るための防災グッズが集まる「防災グッズ大賞展2025」から中継でお伝えします。
台風15号の影響で災害意識・防災意識も高まっているタイミングかと思います。
家に備蓄しておいた方がいいものなどについて紹介します。
まず、2025年の防災グッズ大賞に食品部門で選ばれた「LIFE STOCK」というゼリー飲料です。
東日本大震災の時に本当に必要だったものを考えて宮城県の企業が作ったものです。
老若男女さまざまな人が口にしやすく、水が貴重な災害時に水がなくても食べる・飲むことができるというのが今回の1つのポイントです。
また、賞味期限が製造時より6年という長さをもつことも評価の対象になりました。
次に審査員特別賞を受賞したのがデニッシュ缶です。
1年6カ月もつパンで、非常にディスプレーがきれいです。
こうした災害備蓄食は棚の後ろにいきがちですが、前に見せても良く、贈答用にしても良い。
日常で使いながら食べていく、いわゆるローリングストックできるものになっています。
味もプレーンとメープル、チョコレート系の味の3つに分かれていることも非常に評価が高いポイントだということです。
続いて、アウトドア・生活用品部門優秀賞は「EcoFlow DELTA 3 Plus」です。
モバイルバッテリーは皆さん持っていると思いますが、家庭に1台少し大きめのバッテリーがあると重宝すると思います。
これは、USBやタイプC、コンセントなどが使えて、急速充電もできます。
また、テレビや冷蔵庫、場合によってはエアコンなどそういったものも同時に使用することができます。
スマートフォンであればこの1台で74回分充電できるということですので、家族みんなで、あるいは、災害において「日常の生活を崩さない」という点からも貴重なものかなと思います。
災害備蓄品の1つのネックというと、かさばることや物が大きいということもありますが、今回アイデア賞になっているのが「寝宿自在」という寝具です。
ベッドが箱の中に4人分入っています。
A4サイズの小さな段ボールですが、中にはエアマットが4つと衛生面でも使えるように不織布が入っています。
ポンプで空気を入れるのですが、実際に広げてみると人が寝られるほどの大きさになるため、小さな段ボール、A4サイズで収まることを考えると非常に便利だなと思います。
もう1つ、備蓄においてなかなか失念しがちなのが衣類です。
防災用品部門優秀賞の「守りや圧縮いるい」は、Tシャツと靴下とパンツが圧縮されたものです。
靴下を伸ばすと、あっという間にはける状態になります。
実際に手を入れると伸び、触り心地、生地感としてもよく、水がなくても広がります。
Tシャツだとシワになっているのではないかと思われますが、シワがもともとの模様かなと思うほど、非常に上品な仕上がりになっています。
水につけて洗うとシワがなくなり日常使いもできます。
Tシャツと靴下とパンツの3つで400gほどしかなく、値段も3点セットで2200円と、一般的な3点セットを買うのと変わりありません。
この1袋を持っておくと、旅行用や家族で備蓄として何個も持っていても問題ないかなと思います。
こういった災害備蓄品は、気構えて買いに行こうと思うと思いますが、台風のように、ある程度準備に時間がとれる場合もありますので、気になるものがあれば「日常で使ってみようかな」と気軽な気持ちで手に取って使ってみるのが良いと思います。