8月30日、長崎市役所で開かれた防災イベントで、こんな人に出会いました。
長崎市が毎年行っている市民参加型の防災イベント「防災ひろば」です。
来場者は災害時の公衆電話のかけ方や、大雨で自分の町が浸水したときのシミュレーションを体験しました。
そんな会場の一角でマジックを披露している男性がいました。
市防災危機管理室の川添忠弘さんです。
2つの輪ゴムを十字にクロスさせて・・・
「ひっぱっても取れないし、ひっぱっても取れない、押しても引いても取れない、でもこすっていると取れる・・」
「えっなんで?」
市職員の川添さんは40年以上、趣味で楽しんでいるマジックを防災機器管理室に配属になった3年前から、このイベントで披露しています。
KTN記者
「すごい!何者ですか?」
川添忠弘さん
「マジックが少し得意な公務員です!」
川添さんに防災とマジックにどんな関係があるかを聞くと…
川添忠弘さん
「防災とマジックと何が関係ありますかと言われたら、防災とかけてマジックと解きます。その心は?何が起こるかわかりません!」
川添さんのマジックのレパートリーは20を超えています。
マジックをしているとよく「ハトは出ないんですか?」と聞かれるそうですが、川添さんは鳥が嫌いだそうで「だからプロにはなれないんです」と話していました。
防災とマジックは関係が薄いようにも思えますが、マジックを見ている人の驚く顔や笑顔を見ていると、長引く避難生活など災害で落ち込んだ気持ちを少し明るくしてくれる効果もあるのではと感じました。