PM2.5に含まれるブラックカーボン、いわゆる「すす」の成分が急性心筋梗塞のリスクを高める可能性があることを、熊本大学などの研究チームが発表しました。
熊本大学などの合同研究チームによりますと、2017年4月から2019年12月までに急性心筋梗塞と診断され入院した4万4000人余りの症例を解析した結果、入院当日からその前日にかけてPM2.5の濃度が上昇すると、急性心筋梗塞のリスクが増加することが分かったということです。
また、PM2.5に含まれる様々な成分の中で、車の排ガスなどに含まれるブラックカーボン=すすの成分が影響している可能性を初めて示すことができたとしています。
研究チームは「ブラックカーボンの発生源を特定することが効果的な対策につながる」としています。