山形・高畠町の農園で、クマがシャインマスカット約500房を食い荒らし、被害額は100万円以上に及んでいるという。9月4日には、米沢市で山形新幹線とクマが衝突し、緊急停車した。宮城・加美町では七面鳥が食べられ、計13羽が被害に遭った。専門家は、夏の終わりは餌が少なく人里にクマが出やすいと説明している。
高級ぶどう食い荒らされ…被害額は100万円以上
山形・高畠町で8月24日午後10時半頃、暗闇の中で防犯カメラが捉えたのは、目をぎろりと光らせるクマだ。

クマが現れたのは山形・高畠町の農園で、狙いは高級ぶどうのシャインマスカットだった。
この農園では、クマに約500房のぶどうを食い荒らされ、被害額は100万円以上に及んでいるという。
被害に遭った農園:
泣けますよね…。柵が壊れて中がめちゃくちゃに…。ぶどうの木が空っぽになった。
各地でクマの出没が相次いでいる。

山形県内では4日、新幹線の線路上にもクマが現れた。
米沢市で午前10時頃、山形発東京行きの山形新幹線が走行中にクマと衝突し、緊急停車した。
現場にひかれたクマの姿はなく、逃げた可能性もあるという。この事故によるけが人はいなかった。
夏の終わりに人里へ出没相次ぐ
また、宮城・加美町では住宅の目の前にクマが現れた。

クマは何かを物色するように歩き回っている。狙われたのは、かごの中にいた七面鳥だ。
3日午後9時半過ぎ、この家の玄関前にクマが現れ、飼っていた七面鳥1羽が食べられた。
被害にあった住民:
音を立てようかと思ったが、怖くて何もできずただ立ち去るのを待っていた。ずっと静かに(七面鳥を)食べていた。とても怖い。
この住宅では、これまでにもたびたび七面鳥などを食べられる被害に遭っていて、今回が13羽目で最後の1羽だった。
クマが、まるで餌場に通うかのように人里へとやってくる理由について、専門家はこう指摘する。
鳥獣対策コンサルタント・石名坂豪氏:
8月〜9月上旬の夏の終わりは、一般論として、山の中でクマの食べ物が非常に少ない時期。空腹で背に腹は代えられぬところがある。
(「イット!」9月4日放送より)