トルコ・イスタンブールの動物園で人気のヒグマが体調不良で病院に搬送され、話題となっている。体重約300kgに及ぶヒグマは大量の麻酔でCT検査を受け、結果的に胃に問題が発見された。飼育員によると、胃にガスが溜まっていたことが原因とみられ、現在は元気を取り戻した。
おとなしいヒグマの「オカン」
トルコ・イスタンブールの動物園で3日、FNNのカメラが撮影したのは、大きなクマの姿だ。

スタッフは取材の中でクマのボディーに触れることができた。オスで3歳のヒグマ「オカン」は、飼育員から“お触りOK”が出るほど、とてもおとなしいクマだ。
取材時は元気な様子だったが、実は数日前にある“大変な目”にあったことで話題になっていた。
CTで判明した体調不良の原因は“胃”
じつは数日前、オカンが突然、喚く・叫ぶなど苦しみ始め、病院に連れていくことになったという。

動物病院に到着し、体重約300kgのオカンは5人がかりで担架に移された。当の本人は犬やネコに使う麻酔の約100倍の量を打たれ、いびきをかいていた状態だ。
「どこが痛みますか?」と聞いても、答えられるはずもなかった。そこで原因解明に使われたのが、動物用のCTスキャンだった。

CTスキャンの台に乗せられたオカンは、ゆっくり機械の中に入っていった。途中、脚がポロッと台から落ちる場面もあったが、脚を上げ直して検査は続行された。
検査の結果、「胃に問題がありました」と医師が診断を下した。オカンの苦しみの原因は、胃にあったのだ。
復活!元気にインタビューを受けるオカン
その後、動物園を訪れるとオカンの姿があった。
動物園の職員は、「クマとインタビューしてもいい」とのことで、取材班がオカンに突撃取材を行った。

取材班はクマへのインタビューに戸惑いながらも、「元気ですか?」と聞いてみると、オカンは「ムムム、ムムムムム、ムムム…」と返事をし、元気な様子だった。
一方、オカンの痛みの原因は何だったのか。動物園の担当者は、「胃にガスがたまって腹痛を起こしたようです」と語っている。

担当者によると、この時期はオカンの1日分のエサはスイカ1玉やリンゴなどあわせて10kg。規定量で食べ過ぎではないが、季節の変わり目は体調を崩しやすく、意外な形で話題を集めてしまったオカンだった。
(「イット!」 9月4日放送より)