動物のイラストなどの企画展が宇城市の不知火美術館で開かれています。企画展のイベントでは家族連れなどが国の特別天然記念物のニホンカモシカの絵を思い思いに描きました。
【イラストレーターコーダ・ヨーコさん】「すごい。これが(ニホンカモシカの)角。いいじゃん、いいじゃん」
宇城市の不知火美術館で開催中の企画展『いきている』。「いきもの」をテーマに熊本を拠点に活動するイラストレーター、コーダ・ヨーコさんと画家のアドさんの2人展です。
この日はコーダさんによるワークショップが開かれました。テーマは、ウシ科の哺乳類で熊本県内では40頭ほどの生息が確認されている国の特別天然記念物のニホンカモシカです。
はじめに「カモシカ先生」こと熊本野生生物研究会の坂田拓司さんがニホンカモシカの生態や県内で生息数が激減している現状などを説明。そして、参加者は展示されているニホンカモシカの剥製や写真などを見ながら制作に取り掛かりました。
子どもたちは時折、コーダさんと言葉を交わしながら、筆やスポンジなどを使って生き生きとしたニホンカモシカの絵を描いていました。
【参加者】「カモシカはシカの仲間と思っていたけど、牛の仲間と知ってびっくりした。大きく描いたら、すごくいい絵になったのでよかった」
【参加者】「いろいろなところを工夫できて色を混ぜることを詳しく知った」
【参加者】「絵も工夫して描けたから夏休みの思い出になりました」
【イラストレーター コーダ・ヨーコさん】
「子どもたちの集中力と最後まであきらめず描く姿を見ていて楽しかった」
コーダさんは「今回の企画展やワークショップが自然環境について考えるきっかけになってほしい」と語ります。
【イラストレーターコーダ・ヨーコさん】「動物を知ることでその動物が暮らしている環境が今どういう状況なのか、絵を通じて伝えられたらいい。知ることで毎日の暮らし方が少しずつ変わったり…ということをみんなで少しずつやることができたら、何かしら変わっていくのではないか。そのためにも最初に知ることが大切」
今回の作品は今後、熊本市動植物園などに展示されるということです。