静岡県下田市で40年以上続く中華料理店・一品香。
お昼時には市民や観光客で席が埋まる人気店です。
炒め物に揚げ物。
厨房で使われているのは大量の食用油です。
一品香・佐藤慎一 店主:
(食用油の)消費量は和食店などに比べれば多い。毎日無くなっていくもの
しかし、中華料理に欠かせない食用油の仕入れ価格が9月から大幅に値上がりするといいます。
店では一斗缶・18リットルの食用油を1カ月に2本使用しますが…。
一品香・佐藤慎一 店主:
20年前は3000円以下で買えていたが、今は6000円前後。これがまた更に上がるというのは厳しい、倍以上
代替品もないため店にとっては死活問題です。
野菜や調味料に米…次々に押し寄せる物価高騰の波。
佐藤さんは頭を抱えています。
一品香・佐藤慎一 店主:
買い物に行けば野菜は高いし、この9月から油が値上がるということで、そろそろ(メニューの)値上げを考えないといけない
値上げは食用油にとどまりません。
帝国データバンクによりますと、9月の食品値上げはせんべいやスナック菓子、冷凍食品など1422品目。
2025年値上げが見込まれる食品は累計で2年ぶりに2万品目を超えました。
さらに、米や野菜など相次ぐ食卓に直結する値上げに市民は…。
女性:
買い物行くといつも想像以上にお金使ったと嘆く
女性:
一番高いのは米。米は炊かなくなった。家でパンを作るようになったのでやめたものによっては業務用使ってこまめに冷凍している
女性:
値上がりのものがあまりにも多く、値上がり方が極端で困る。無駄にしてしまうとか安いから買って期限切らせてしまうとかそういうことをしないようにしている
収まる気配のない値上げラッシュ。
10月の食品値上げは3000品目を超える見通しで家計の負担増が続きます。