福井県内の大学進学率が3年連続で6割を超えた。中でも、県内の大学や短大への進学者が増加。要因としては物価高の影響もみられた。
県内への進学率が微増
福井県教育委員会は、2025年3月の高校卒業者の進路実態調査結果を発表した。高校を卒業した6453人のうち、大学や短大などへの進学者は4013人と、前年の3992人から0.5%増加し、3年連続で6割を超えた。

進学先でみると、県内は前年から89人増えて1446人だった。一方の県外への進学者は前年から68人減って2567人だった。
県内と県外の比率は2024年が県内34%、県外66%だったのに対し、2025年は県内36%、県外64%と、県内への進学比率が微増した。

県高校教育課では、国立の福井大学工学部の募集枠が増えたことが主な要因とみているが、保護者からは「物価高の影響で県外への進学をためらった」という声も聞かれたという。

また、県高校教育課では今後、2年前に福井県内で北陸新幹線が開業したことが進学先に影響したかについても、調査をしていきたいとしている。