新潟県内は大気の状態が非常に不安定となり、9月3日朝にかけ、記録的な大雨となりました。この雨で1人がケガをし、25棟の住宅などで浸水被害が確認されています。
■記録的な大雨…25棟の浸水被害 落石でケガ人も
前線に向かい暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となった県内。
気象庁が予測情報を発表していた線状降水帯は発生しませんでしたが、県内各地で大雨となり、3日朝の3時間降水量は上越市安塚で89.5ミリなど、4つの観測地点で9月の観測史上最大に。上越市と新発田市には一時、土砂災害警戒情報が発表されました。
上越市の街なかでは道路が冠水し、車は大きな水しぶきを上げ走行。さらに住宅街では…
【カメラマン】
「上越市国府、泥水が住宅地にまで流れ込んでいます」
【上越市民】
「(Q.どこまで水がきた?)ここまで。もう、すれすれ」
県のまとめでは、この大雨により上越市を中心に床上浸水が1棟、床下浸水が24棟確認されています。
【カメラマン】
「上越の免許センター前の通りですが、車が2台動けなくなっています」
運転免許センター上越支所は床上浸水の被害が発生し当面の間、臨時閉庁に。再開のめどは経っていません。
【運転免許センターを訪れた人】
「免許の更新に来た。すいているかなと思って来たら、とんでもないことに。きょうは諦めて帰る」
こちらは窓ガラスが粉々に割れてしまった車。上越市名立地区の国道8号では走行していた車に落石が当たり、運転していた女性が救急搬送される事故がありました。
周辺は土砂の流入が確認され、国道8号の上越市加賀町~名立小泊間で全面通行止めとなったほか、国道18号ではのり面が崩れる被害も発生しました。
■在来線で運転見合わせ 高速道路では通行止めも…
交通機関への影響も。
【記者リポート】
「新潟駅、午前9時を過ぎていますが、電光掲示板に表示されているのは8時台。列車が遅延し、交通への影響が出ています」
【高校生】
「信越線が止まっていて、全然来ない」
【会社員】
「東京から出張で来ていて、中条駅に行く予定があったが、いま止まっていてどうしようかなという感じ」
JRでは在来線の一部区間で始発から運転を見合わせ、信越線の直江津ー柿崎駅間など、結局9月3日全ての列車の運転を見合わせた区間もありました。
高速道路では北陸道の柿崎IC~糸魚川ICと上信越道の上越JCT~上越高田ICで全面通行止めとなり、現在も一部継続しています。
大雨のピークはすぎ、県内は9月4日、高気圧に覆われ、広く晴れや曇りとなる予想ですが、湿った空気の影響を受け、昼過ぎから雨や雷雨となるところがある見込みです。