去年6月、弥彦村で男性1人が死亡した爆発事故で、男性の遺族が当時勤務していた会社などに対し損害賠償を求めている裁判の第一回口頭弁論が3日、新潟地裁で開かれました。
【記者リポート】
「爆発事故があった弥彦総合文化会館。爆発の影響か正面のガラスが割れているように見える」
去年6月、弥彦村の弥彦総合文化会館で改装工事中に発生した爆発事故。
作業をしていた当時35歳の男性が死亡したほか、3人が重軽傷を負いました。
事故原因についてはいまだ判明していませんが、男性の遺族は男性が当時勤務していた会社と工事の発注元の会社を相手取りおよそ7100万円の損害賠償を求め、新潟地裁に提訴。
3日、第一回口頭弁論が開かれ、亡くなった男性の母親が意見陳述を行いました。
証言台で母親は「いつも賑やかで一緒にいる人を楽しませる気遣いのできる心優しい息子でした。息子の生きていた証として、被告2社から生の声を聴かせていただき、誠意を見せていただけることを信じています」などと話しました。
一方男性が当時勤務していた会社と工事の発注元の会社の両社からは、請求の棄却を求める答弁書が提出されているということです。
【亡くなった男性の母親】
「2社からは生の声を聞かせて頂きたい、ただそれだけ。何の連絡も無いので。早く終わりたい、一歩前に進みたい」
次は11月12日に弁論準備が行われます。