熊本市の大西市長は3日の市議会で8月、中心商店街などで起きた〈内水氾濫〉の対策として『止水板』設置への補助制度を検討していると明らかにしました。

止水板は大雨の際、建物の中へ水が流れ込むのを防ぐための装置で、建物入り口に設置します。

熊本市では先月の記録的大雨でいわゆる『内水氾濫』が発生、市中心部のアーケード街や地下の店舗なども浸水被害を受けました。

3日の熊本市議会で、公明党の木庭 功二議員は止水板の有効性について質問しました。

【木庭 功二 議員(公明党)】
「止水板の設置が現実的な被災軽減策と考える。止水板補助制度の導入をどのように考えるか」

【大西熊本市長】
「浸水対策の整備には時間を要することから、住民や事業者を支援する策として止水板設置が有効であると考えており、補助制度の導入に向け検討する」

そして大西市長は、報道陣に対し、止水板設置費用の半分程度を補助する制度として検討中と明らかにしました。

【大西熊本市長】
「皆さんに止水板を設置してもらえるようにしっかり取り組んでいきたい」

また3日の一般質問で市は、去年公表した『内水浸水想定区域図』を今年度中に見直す方針も表明しました。

見直しに当たっては、浸水が50センチ以上となってから水が引くまでの継続時間なども示し、次に作成するハザードマップにも反映させるということです。

テレビ熊本
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