9月3日も宮城県内は暑くなりました。加えて雨の少ない状態が続いていて、村井知事は、今後、水道水の供給に影響が出る懸念があるとして、県民に節水を呼びかけました。

門間陸斗アナウンサー
「手元の温度計は照り返しもあると思いますが、35.2℃を示しています。空気はカラッとしていて、強い日差しが照り付け厳しい暑さを感じます」

3日朝の曇り空から一転、日中は、強い日差しが照り付けました。最高気温は、仙台で33.6℃、名取で33.5℃など、厳しい暑さに…。

まちの人たち
「すごく痛いくらい暑い」
「考えられないくらい暑い」
「関東から仙台にたまに来るが、これまでにないぐらいの仙台の暑さだと思う」
「昔は仙台は七夕まつりが終わると、秋になって寒くなるというところだった、毎年毎年それが無くなったような気がする」

猛暑に加え心配なのが、終わりが見えない“雨不足”です。

村井知事は、3日の定例会見で、今後の雨の降り方次第では水道水の供給に影響が生じる恐れがあると懸念を示しました。

宮城県 村井知事
「今後は飲み水や、工業用水に影響が出る可能性がだいぶ出てきた」

深刻なのがダムの貯水率。こちらは水道用水を供給する加美町にある漆沢ダムの3日の様子です。本来見えていない岩肌がむき出しになっているのが分かります。

県によりますと、9月2日時点の貯水率は27.1パーセントですが、9月下旬には0パーセントになると予測されています。

また、同じく水道水を供給する大和町の南川ダムも、10月中旬には貯水率が0パーセントになる見込みです。

そのため県は漆沢ダム、南川ダムから水道水の供給を受ける10の市町村などに対して、どれだけ節水できるかを調べる「節水可能量調査」を始めました。

9月になっても続く、猛暑に雨不足…。

村井知事は、今後、まとまった雨がない場合、取水制限の可能性があるとして、県民に対して一層の節水を呼びかけました。

宮城県 村井知事
「今後、まとまった雨がない場合は取水制限をせざるを得なくなる。皆さまに水が届かなくなる可能性もありますので、ぜひとも県民のみなさまには節水のご協力をお願いしたい」

仙台放送
仙台放送

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