このあと夜にかけて線状降水帯発生の恐れがある関東地方。各地で強い雨が降り始めています。

3日午後4時半ごろ、栃木・真岡市で撮影されたゲリラ雷雨の映像では、辺りに雷鳴がとどろいている様子が分かります。

午後3時ごろの栃木・鹿沼市では、突然降り出した強い雨に、雨具を持たずに移動する人の姿があちらこちらに見られました。

頭に袋をかぶっていた男性は「急に降られちゃったから。(Q.用意する間は?)ないっすよ」と話しました。

同じく栃木県の那須烏山市の午後3時20分ごろの映像では、大粒の雨が降り注ぎ、辺りの視界がかすんでいる様子が分かります。

3日夜までに発生の恐れがある関東での線状降水帯。
仮に発生した場合、土砂災害や河川の増水、道路の冠水など、大雨による災害が発生する危険度が急激に高まります。

4日午後6時までに予想される24時間雨量は、関東北部の多いところで150mm。

そんな大雨への警戒は、実はこの先の週末にかけても必要となりそうです。その理由は…。

気象庁気象監視・警報センター 長田栄治予報官:
日本の南に熱帯低気圧があり、今後12時間以内に台風に発達し、5日には東日本にかなり接近する恐れがあります。

現在、日本の南にある熱帯低気圧が、早ければ3日夜にも台風に発達し、4日午前中には九州南部に。
その後は進路を変え、西日本から東日本へと接近する見込みです。

鹿児島県の種子島の港では、4日の日中に台風が接近することを見込み、船を陸に上げる作業に追われていました。

しかし、警戒が必要なのは九州地方だけではありません。

気象庁気象監視・警報センター 長田栄治予報官:
3日から4日西日本、5日は東日本にかなり接近する恐れがあります。

台風が列島を横断するように進む見通しで、その影響で西日本や東日本で警報級の大雨となる可能性が。

4日午後6時までの24時間雨量が、四国の多いところで200mm、九州で180mmに達する可能性があるということで、今後、最新の情報に注意が必要です。