プロ野球・阪神タイガースが「マジック6」とリーグ優勝が近づく中、兵庫県の斎藤知事が「警備費の高騰」を理由に、パレードの実施に慎重な姿勢を示しました。

おととし、阪神がリーグ優勝した際は、オリックスとのW優勝を記念してパレードを開催していて、その際、警備などの運営費用はクラウドファンディングや企業の協賛金で賄われていたということです。

阪神タイガースの優勝マジックは「6」となり、最短で今月5日にも、2年ぶりのセ・リーグ優勝が決まる可能性があります。

兵庫県の斎藤知事は、きょう=3日の定例会見で、「警備費用の高騰などを踏まえ、パレードの開催については慎重に検討する必要がある」と、ことしの開催に慎重な姿勢を示しました。

おととし(2023年)の優勝時は、オリックス・バファローズとのW優勝を記念して、大阪市内と神戸市内で優勝パレードが行われました。

兵庫県によると、その際に税金を使ったのは職員の人件費だけで、警備などの運営費はクラウドファンディングや企業の協賛金で賄われ、県の負担と警備費用は無関係だということです。

記者団から「協賛金を経由させる形で、県費を支出した感覚があるのか」と問われると、斎藤知事は「様々なご指摘やご意見は、記者さんの個人的な考えとしては承る」と述べるに留めました。

2023年のパレードをめぐっては、金融機関に対して補助金を増額する見返りに協賛金の寄付を求めたとする背任の容疑で、市民団体が斎藤知事らを刑事告発し、兵庫県警がことし6月、書類送検しています。

関西テレビ
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