木製品のネット販売を手掛ける福井市の「CINQ」が、福井地裁から破産手続きの開始決定を受けたこと分かりました。
民間の調査会社・帝国データバンク福井支店によりますと、同社は2012年3月創業、2017年に法人化し、当初は主に森林整備や木材の加工販売などを手掛けていました。また、間伐材を利用した自社ブランド「FRAME」で家具のレンタルや販売なども手掛け、2022年3月期には年間約7100万円の売り上げを計上していました。
2023年には、従業員を含めた林業に関する事業を越前市内の木材卸業者に譲渡したことで、販売やレンタル業に注力する形になりましたが、2025年3月期の売り上げは年間500万円にまで減少。2025年7月には不動産が差し押さえられるなど資金繰りがひっ迫し業績回復が見込めないことから、事業継続を断念しました。
負債は債権者6人に対し約5300万円です。
