新型コロナウイルスの感染が急増しています。新潟県内の感染も、そのほとんどが強烈なのどの痛みを伴うという変異株“ニンバス”となっています。医師は「今回の流行はこの夏の猛暑も影響している」と指摘します。

県が発表した定点医療機関あたりの新型コロナウイルスの報告数。

8月になると急激に増え、8月28日までの1週間の報告数は12.19人。インフルエンザであれば注意報レベルとなる10人を上回ったのは去年9月以来です。

県は「お盆や夏休みで人の行き来が活発になったことが、増加の一因になっている」としています。

全国と同様に、いま県内の流行の中心となっているのは変異株“ニンバス”です。

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長】
「当院でも新型コロナウイルス患者はたくさんいらっしゃっている。まず、発熱して、のども痛い、せきも出る。要するに普通の風邪症状で(受診に)来る」

新潟市中央区の鈴木内科小児科医院では8月、風邪症状で103人が受診。このうち45人が新型コロナに感染していました。

鈴木院長は、現在の流行にはこの夏の猛暑が関係していると見ています。

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長】
「今年の夏は非常に暑くて、新潟もほとんど梅雨がないまま夏になってしまった。そうなると、お年寄りなどは外出しないため、やはり体力的に少し弱っているということがある。ウイルスは弱っている体が大好きなので、新型コロナがなかなか収まらないのも一つの要因かなと思う」

残暑も長引く中、体力が低下していると感じる人は…

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長】
「免疫力を上げる。一日、数分でも10分でもいいから外に出て深呼吸をする。少し歩く。きちんとバランスの良い食事をとる。それが予防になる」

また、感染の広がりにも、少なからず暑さの影響があるようです。

【鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長】
「ウイルスを吐くと数時間は生きている。(密室では)感染防御は無理。冷房も入っているので、昔みたいに(窓を)開けっ放しというわけにはいかない。だから、できたら換気をまずしてほしい」

エアコンを使用していると換気を忘れてしまいがちになりますが、やはり新型コロナの予防には換気が重要です。

そのほか、県は手洗いや手指消毒・マスクの着用に加え、体調が優れないときには会合への出席を控えるよう呼びかけています。

NST新潟総合テレビ
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