9月とは思えない猛烈な暑さでした。仙台では37.4度まで気温が上がり、観測史上最高気温を更新。記録的な猛暑になりました。
朝から、強い日差しが照りつけた9月2日の宮城県内。日差しとともに早いペースで気温が上がり、仙台では昼前に37.4度を観測。2018年8月1日に観測した37.3度を上回り、観測史上最高気温を記録しました。
このほか、亘理でも観測史上最高タイ、7つの地点で9月の最高気温を更新するなど、県内各地で記録的な猛暑となりました。
街の人
「だいぶ暑いですね、きょうは。秋がどこ行ったのかとは思います」
この暑さの影響で、県内では午後5時までに12人が熱中症の疑いで病院に搬送されたということです。
9月に観測史上最高というのは信じがたいですけど…なぜここまで気温が上がったんでしょうか?
いろんな要因が重なり合ってということになりますが…まず、夏の太平洋高気圧が9月になっても非常に強いということ。それにともなって、上空が暖かい空気に覆われて、そもそも気温が上がりやすい環境が出来上がっていました。そこに、強い日差しが加わって地表付近が暖められました。
そして、決定打になったのが、「フェーン現象」です。奥羽山脈から吹き降りてきた、乾燥した西風によって、気温が急上昇する現象です。
これが起こることで、海からの涼しい風が吹きにくくなって、どんどん気温が上がるというわけです。極端に気温が上がる時は、だいたい「フェーン現象」が絡んでいます。
3日も、この「フェーン現象」によって、気温が上がる可能性があります。