長野県安曇野市で、9月2日、コシヒカリの新米の初検査が行われました。猛暑の影響が心配されましたが、全量が最高ランクの「一等米」と評価されました。
検査員が確認しているのは、収穫されたばかりのコシヒカリの玄米。安曇野市のJAあづみの倉庫で行われた新米の初検査です。
9月1日までに2軒の農家から持ち込まれた10トンについて、米粒にひびが入る「胴割れ」や、カメムシによる被害がないかなどを確認しました。
さらに水分量を調べてみると―。
検査員:
「ちょうどいい水分量だと思います」
JAあづみ指導的検査員・手塚富康さん:
「本日集荷した安曇野産コシヒカリは全量『一等』。猛暑の中で(色が濁った)乳白米、カメムシによる斑点米の発生を心配していましたが、非常にきれいなコメ、一等米ということで、一安心しています」
残暑が続くと品質が落ちる可能性もありますが、収量は平年並みの1万2000トンを目標としています。9月2日検査した新米は9月下旬には店頭に並ぶ予定です。
一方、JAが農家に前払いする「概算金」は、主な銘柄全てで1.7倍ほどに上がり過去最高となっています。主力のコシヒカリは60キロ当たり2万8240円です。
JA全農長野は、販売価格についてはコメントできないとした上で、安定供給に努めるとしています。
JA全農長野米穀課・池田吉隆課長:
「生産者の皆さん、高温の中、大事に栽培いただいたということでありますので、われわれも新米商戦含めて、しっかり安定供給を進められれば」