現職で全国最年少の市長、秋田県大館市の石田健佑市長の就任から1年がたちました。石田市長は「少子高齢化におけるまちづくりの事例をここからつくっていきたい」と、目指す市の姿の実現を誓いました。
石田健佑市長は大館市出身の28歳。2024年の市長選で新人による三つどもえの戦いを制し、市長に就任しました。現職としては全国最年少です。
就任から1年。8月29日に開かれた記者会見で、石田市長は「あっという間の1年だったと感じる。市民の様々な意見や自分が仮説として立てた政策を庁舎内に持ち込んで、それをどう実現していくかを議論した1年だった」と振り返りました。
就任後は市の公式LINEの導入や自らのSNSの活用など情報発信に力を入れた石田市長。「いままでは市民から『市役所や市長が何をしているのか分からない部分がある』といわれていて、『こんな補助金や補助制度があることを知らなかった』といわれることがあったが、われわれは受け身で待っているのではなく、こちら側から情報を出していく姿勢をとっていきたい」と話します。
一方で、選挙の公約に掲げた少子高齢化対策の進捗(しんちょく)状況は「30%程」と話す石田市長。「人材への投資が今後の市の可能性を広げる」と強調します。
大館市・石田健佑市長:
「少子高齢化自体を資源と捉え、ある意味では他の自治体の20年、30年先を行っているとも捉えられるので、未来のまちづくりやビジネスをするために資源として発信していき、日本・世界の未来につながるような少子高齢化におけるまちづくりの事例をここからつくっていきたい」
石田市長は経済紙「フォーブスジャパン」が発表した次世代をけん引する30歳未満の30人に選ばれました。
石田市長は「大館の未来が明るくなっていくように最終的に目指しているのは子や孫世代と共に栄えること。市民一人一人が幸福を感じ、このまちに誇りを持ってもらうことが最も重要だと思うので、そうなるようにさらに頑張っていきたい」と意気込みます。
残りの任期でどのような成果を上げるのか。若さを生かした市政運営にますます注目が集まります。