大分との県境に近い福岡県うきは市で家畜伝染病の「豚熱」に感染した野生のイノシシの死骸が見つかりました。

日田市の一部が対策が求められる区域に含まれたことから県は2日、対策本部を設置しました。

県によりますと、福岡県内では8月、野生のイノシシが家畜伝染病の「豚熱」に感染していることが相次いで確認されました。

このうち、福岡県うきは市でも「豚熱」に感染した野生のイノシシの死骸が見つかり、ここは大分との県境から直線距離で6~7キロの場所でした。そのため、日田市の一部が対策が求められる「感染確認区域」に含まれたということです。これを受け県は2日対策本部を設置し、県内46の養豚場に対して野生イノシシ用の防護柵の設置や点検の徹底を改めて呼び掛けたということです。

これまでのところ、県内では異常のあるブタは見つかっていないということです。


今後、国が検討を行いワクチン散布の推奨地域に指定された場合、日田市内で野生のイノシシ向けにワクチンの散布を行うことにしています。

「豚熱」について、県は人に感染した事例は報告されておらず、感染したブタの肉が市場に流通することはないとして、冷静な対応を呼びかけています。

テレビ大分
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