北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、中国の北京に到着したものとみられます。

北朝鮮の金正恩総書記が、3日に行われる軍事パレードに出席するため、北京駅に到着したとみられます。

北京駅のホームには、先ほど到着した緑色の列車が確認でき、この列車には金総書記らが乗っているものとみられます。

金総書記は滞在中に、習近平国家主席と首脳会談を行う可能性があります。

このニュースについて、FNN北京支局の垣田友彦支局長に聞いていきます。

青井実キャスター:
金総書記が先ほど到着したようですが、街の様子はどうなっていますか?

FNN北京支局・垣田友彦支局長:
まだその姿は確認できていませんが、北京駅のホームには緑色の列車が先ほどから止まっているのが確認でき、金総書記が乗っている可能性があります。
今、駅周辺は大勢の警察官らが配置され、厳重な警備が敷かれています。

青井実キャスター:
そして3日、北京市内で行われる予定の軍事パレードでは、習主席の右にプーチン大統領、そして左に北朝鮮の金正恩総書記が並ぶ異例のスリーショットとなるんじゃないかとみられていますが、中国はかなり北朝鮮を好待遇しているように見えるんですが、中国側の狙いはどうみますか?

FNN北京支局・垣田友彦支局長:
中国としては、関係が冷え込みロシアに傾いていた北朝鮮を引き戻し、関係改善につなげたいという思惑があると思います。
中国と北朝鮮は、北朝鮮が2022年ごろに核実験の動きを見せたことなどで関係が再び冷え込んでいました。それに加えて北朝鮮は、ウクライナ侵攻を続けるロシアに兵士を派遣するなどしてロシアとの関係が強くなっていました。
こうした冷え込み解消のため、今回異例のスリーショットに加え、習主席と金総書記が首脳会談を行う可能性もあります。

青井実キャスター:
アメリカのトランプ大統領は先月、金正恩総書記と今年中に会いたいと述べていまして、会談の実現に意欲を示しているんですが、これについても中国側はどのように見ているんでしょうか。

FNN北京支局・垣田友彦支局長:
習主席としては、金氏を今回招待したことで、北朝鮮の後ろ盾としての立場、そして朝鮮半島情勢では中国を外すことはできないと、アメリカに対し存在感を示す狙いもあると思います。
3日の抗日戦争勝利の軍事パレードを名目にそろう中国、ロシア、北朝鮮の3人のトップですが、それぞれの思惑を持ちながらパレードを観閲することになりそうです。

フジテレビ
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国際取材部
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