2日午前10時半ごろの秋田・五城目町。
濁流と化した川が氾濫し、住宅街に水が流れ出ていました。
秋雨前線が停滞し、記録的な大雨となった東北地方。
消防隊員らは、氾濫した川の状況確認に追われていました。
高台から街の様子を見ると、あふれ出た川の水が辺り一帯の住宅に流れ込み、冠水している状況でした。
大雨警戒レベルが最も高い5にあたる緊急安全確保が出された五城目町。
午後1時10分までの12時間で、131.5mmの大雨が降りました。
秋田市内も激しい雨に見舞われました。
空には分厚い雨雲がかかり、午前8時ごろとは思えないほど薄暗く、車はヘッドライトをつけて走行。
玄関の上からは滝のように水が流れ落ちるなど、朝の通勤・通学時間帯の街が激しい雨に見舞われました。
茶色く濁った川の水は時間とともに勢いを増し、雨どいからも雨水が激しく流れ落ちる様子が見られました。
午前7時ごろには大館市は雨に加え、強い風が吹き荒れていました。
その風で雨は波打つようにアスファルトをぬらし、その降り方は視界が白くかすむほどの激しさ。
大館市では、3時間降水量が9月の観測史上1位となる93mmに達しました。
この大雨の影響で、秋田新幹線が盛岡~秋田駅間の上下線で運転を見合わせ、再開のめどは立っていないということです。
雨はこの後もピークが続く見込みで、河川の氾濫や土砂災害に厳重な警戒が必要となっています。
9月に入った列島に居座り続けるのが、体温超えの激烈残暑です。
神奈川・藤沢市の片瀬西浜・鵠沼海水浴場。
例年どおりであれば8月31日までの開設ですが、異例の暑さが予想されることから、2025年は特別に9月7日まで海水浴期間が延長されました。
3日も東京都心で最高気温37度と予想されるなど、異例の残暑が続く見込みです。
秋田県を襲った大雨。
県内各地の様々な状況を視聴者のカメラが捉えていました。
北秋田市で撮影されたのは、山肌から茶色く濁った水が1本の流れとなって流れ落ちる様子です。
上小阿仁村では、あふれた濁流で周囲が冠水し、非常に危険な状況に陥っていました。
冠水は秋田市内でも発生。
東北の北部には、朝からライン状の雨雲がかかり、記録的な大雨となりました。
さらに、午後になって雨が強まったのが青森県です。
大きな水しぶきを上げて走る車。
午後1時半ごろの青森市内の様子です。
激しい雨により、至る所で冠水が発生。
交差点は足首の上まで水につかる状況でした。
一方で続くのが“激烈残暑”。
午後1時過ぎの都内の公園では、9月に入ってもジャブジャブ池などの水の遊び場が大人気です。
東京都心の気温は、2日正午過ぎに37度まで上昇。
9月に都心で37度に達するのは25年ぶり。
異例ともいえる激烈残暑は、出口が見えない状況が続いています。
この激烈残暑はまだまだ続く見込みで、3日も群馬・前橋市、埼玉・熊谷市で体温超えとなる38度の予想。
東京都心は37度予想で、引き続き熱中症への警戒が必要です。