防災の日の9月1日、各地で防災訓練が行われる一方で、国内の約6500万人が3年以上防災訓練を行っていないという実態が明らかになりました。
9月1日は防災の日。
政府は南海トラフ地震を想定した防災訓練を行いました。
和歌山県沖でマグニチュード9.1の地震が発生し、東海地方から九州地方にかけて最大震度7が観測されたとの想定で行われ、防災服を着た石破首相や閣僚らが徒歩で首相官邸に集まりました。
訓練としての緊急災害対策本部の会議が開かれ、オンラインで被災した自治体に被害状況を確認した石破首相は「国民の命を守る活動に総力を挙げて取り組む必要がある」と述べました。
その後、さいたま市に移動し首都圏9つの自治体が合同で行った防災訓練を視察。
中学生と一緒に避難所の段ボールベッド作りを体験し、自ら寝心地を確認しました。
防災に関してJA共済連は意識調査を実施。
防災訓練は重要だと思っている人が約9割いる一方で、3年以上防災訓練を行っていない人は7割ほどに上り、日本の人口の半数以上にあたる約6500万人がいわゆる“防災訓練休眠人口”であることが分かりました。
防災訓練を行っていない理由としては、“訓練の開催に関する情報がない”“訓練の開催場所が分からない”などが多く挙げられました。