お得なキャンペーンが、皆さんの街でも始まっているかもしれない。いま全国で広がりを見せているキャッシュレス決済の“地域限定”還元キャンペーン。専門家によると、リピーターの増加や中小業者にキャッシュレスを導入するなどの狙いがあるという。

各地で人気…ポイント還元キャンペーン

東京・板橋区のハッピーロード大山商店街で、9月1日から始まった、ポイント還元キャンペーン。

東京・板橋区ハッピーロード大山商店街
東京・板橋区ハッピーロード大山商店街
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吉岡恵麻キャスター:
ポスターが貼られていますね。抽選で100%還元と書かれていて、今日からスタートのようです。

ハッピーロード大山商店街で始まったポイント還元キャンペーン
ハッピーロード大山商店街で始まったポイント還元キャンペーン

100店以上ある対象店舗で、ドコモのキャッシュレスサービス「d払い」で決済すれば、はずれなしの抽選で4等だと1%分、1等だと100%分のポイントが還元される。

吉岡恵麻キャスター:
d払いでお願いします。いま「あたり」と出てきました。2ポイント獲得しました。250円の「冷やしバター最中」を買ってみたところ、4等となり、2ポイントが還元されました。

d払いユーザーは「今日からなんですか?今まで使わなかった店でも使ってみようかな」と話した。

還元の上限は、1人3万ポイントで、板橋区民以外も利用OKだ。

板橋区では1%が還元される独自のサービス「いたばしPay」もあり、“ポイント還元サービス”が切れ目なく行われている。

こうした動きは、「auペイ」や、「PayPay」でも拡大中だ。

キャッシュレス決済の“地域限定”キャンペーンが、いま全国で活況を呈している。

取材班ディレクター:
花屋の前には、auペイの値引きキャンペーンの紙が貼ってあります。

「auペイ」は、1日から、全国4カ所で、最大40%値引きキャンペーンを始めた。

都内では、練馬区の大門通り商店街の一部店舗でauペイを利用すると、ポイントの付与ではなく、その場で値引きされる。

銭湯ではauペイ決済で40%オフに
銭湯ではauペイ決済で40%オフに

銭湯では、入浴料と牛乳代の790円がauペイ決済で40%オフの474円になった。

客は「普段はこの辺来ないけどキャンペーンが今日からだからお風呂に入りに来た。どうせだから牛乳も買っちゃった」などと話した。

割引の上限は2000円で、15回まで利用可能だ。

あえてポイント制にしなかったのは、なぜなのだろうか。

リピーターと活気の増加を期待する商店街担当者
リピーターと活気の増加を期待する商店街担当者

大門通り商店街振興組合 宮本一弘代表理事:
値引きだったらすぐその店で還元できるし、リピーターが増えれば活気につながる。

また、「PayPay」も一部の地域で1日からキャンペーンがスタート。

東京・日野市では、10月1日から最大20%のポイントが還元されるキャンペーンが始まる予定だ。

地域限定ポイント還元キャンペーン…その狙いは

対象地域を限定する狙いについて、専門家は、「キャッシュレスは戦国時代。大手チェーンの店はほとんどキャッシュレスが導入されているが、導入していない中小の飲食業や小売業がたくさんある。今回のキャンペーンで導入を図る狙いがある」と指摘した。

一方で、ポイント目当てに余計な買い物をするケースもあるため、注意が必要としている。
(「イット!」9月1日放送より)