重い身体障がいがあり、通勤が困難な人を在宅ワークの形で積極的に採用している会社が新たに採用した社員の入社式を行いました。
入社式を行ったのは、人材総合サービス企業「スタッフサービス」のグループ会社で、9月1日は、体に重い障がいがあり、県内などに住む6人が入社しました。
この会社は障がい者雇用を積極的に進めていて8月の時点で、608人が障がいのある社員でその全員が在宅でマーケティングなどの仕事をしています。
通勤の必要がないうえ、通院や介助など生活実態に合わせて柔軟にシフトを組むこともできるということです。
スタッフサービス・クラウドワーク 酒本速男ゼネラルマネージャー
「テレワークであれば重い障害があっても、自宅で、安心安全な場所で本来の力を発揮できるというメリットがある」
新入社員 齋藤茉莉さん(19)
「孤独感がない、心配がないというのが入社の一番の決め手になりました」
新入社員 小林瑞穂さん(36)
「早く戦力になるような人材になれるように頑張っていきたい」
入社した6人は、今後2カ月間の研修を経て本格的に仕事を始めるということです。
一方、県内にある民間企業の障がい者雇用率は、去年6月の時点で2.39%と法定雇用率、全国平均をいずれも下回り、47都道府県中39位にとどまっています。