9月に入っても記録的な暑さが続く中、今後も高値が心配されているのは新米の価格です。

黄金色に色づき、こうべを垂れる稲穂。
熊本県内有数の米どころ・阿蘇市では1日、新米の稲刈りが始まりました。

水穂やまだ・中西洋介代表取締役社長:
出穂期に風が吹いて病気がちょっと入ったせいもあり、1割くらい減収するのではと今のところ見ている。

こちらの米農家では、7月の強風の影響で稲穂に傷が入り、収穫量は例年より1割ほど減る見込みだといいます。

一方、富山・魚津市では待望の新米「てんたかく」の初検査が始まりました。

魚津市では暑さと雨不足による渇水で新米への影響が懸念されましたが、検査では、関係者から安堵の声が聞かれました。

JAうおづ・担当者:
農家さんが一生懸命努力されて、その結果、きょうの初検査で非常に良いものができた。価格はさすがに一昨年前に比べたら高いかもしれませんが…。

一方、県内では渇水被害が相次ぎ、高岡市の農家では、高温障害による白く濁った状態の米が例年より増えたといいます。

各地で新米の収穫シーズンを迎える中、今後も高値が心配される米の価格。

そうした中、米の価格高騰対策として独自の購入補助を進める自治体も。

千葉・市川市では、市独自のデジタル地域通貨「ICHICO」を活用したポイント還元キャンペーンを実施予定です。

市川市・田中甲市長(8月26日):
これが新米、5000円。これを市民のみなさんには3500円で買っていただけるようにしたい。

市内の加盟店で「ICHICO」を利用して米を購入すると、購入費用の30%のポイントが還元されます。
上限は1人当たり5000ポイントです。

財源は国からの交付金を活用するということですが、恩恵を受けられるのは市川市民だけではありません。

市川市経済観光部 担当者:
特にこの時期、みなさん新米を食べたいと思う。利用者の制限は特になく、市川市民に限らずどなたでも、おいしいごはんを食べていただきたい。

米の30%ポイント還元は、9月の市議会で可決されれば22日から始まり、予算上限に達すると終了するということです。

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