アメリカのトランプ政権は連邦控訴裁判所が相互関税を違法と判断したことを受けて、最高裁判所に上訴しました。
アメリカの連邦控訴裁判所は8月29日、1審の判断を支持し、トランプ政権が発動した相互関税について、「大統領権限を逸脱し、違法で無効」との判断を示していました。
この判断についてトランプ大統領は2日、「株価が下落している。株式市場には関税が必要だ」と述べ、連邦裁判所に上訴すると明言していました。
アメリカのCNBCテレビによりますと、トランプ政権は3日、最高裁に上訴しました。トランプ大統領は最高裁に対して、11月に弁論を行い、速やかに相互関税の合法性を判断するよう求めているということです。
トランプ大統領は3日、記者団に対して「関税は我が国にとって不可欠だ。この訴訟に勝てなければ、貧しい国家になる可能性もある。だが私は必ず勝利すると確信している」と述べ、勝訴への自信を見せています。