8月16日、熊本市中央区にある保護ネコカフェの裏口に、子ネコ3匹が入った箱が置かれているのが見つった。3匹はすでに死んでいて、店のオーナーが警察に相談している。箱が置かれる一部始終を防犯カメラが捉えていた。
箱の中には子ネコ3匹が死んでいた
熊本市中央区新市街にある保護ネコカフェに設置された防犯カメラの映像には、8月16日午前10時ごろ、箱を抱えた人物が階段を上って店の裏口へと向かう様子が映っている。

そのわずか1分後、今度は手ぶらで階段を降りてきた。店の裏口には、発泡スチロールの箱が置かれていた。

貼り付けられた封筒には「野良猫です。宜しくお願い致します」と書かれていたが、店のスタッフが気付いたときには、箱の中で子ネコ3匹が死んでいたという。

事前に保護ネコの預け入れなどの連絡はなく、普段あまり使わない店の裏口に、フタを閉めた状態で発泡スチロールの箱が置かれていたという。
「相当壮絶な状態だったと思う」
保護が必要な猫を助ける目的で2009年から営業している保護ネコカフェの『かごにゃん』。客はネコと触れ合って里親になることもでき、店は新しい家族との〈橋渡し役〉も担っている。

かごにゃんの西嶋智史オーナーは、スタッフからの連絡で今回の事案を知り、「置かれてから4時間ぐらいで気が付いた。〈まさか〉という感じ。子ネコ3匹をああいう小さい箱に入れるのはものすごく難しい。本人は野良ネコというイメージかもしれないが、確実に人が育てているネコじゃないと、箱には入れられないのではないか」と話す。

箱には空気穴のようなものもあったが、外にも中にも、ネコが爪でひっかいたような跡があったという。西嶋オーナーは「掘って外に出ようとした。子ネコたちは内側からも出たがっていた。(別の)野良ネコたちが出そうとしたのか、外から掘った跡がある。相当壮絶な状態だったと思う」と、死んだネコ3匹を思った。
「閉じ込め暑い場所に置くのは犯罪」
西嶋オーナーは命を助けるために続けている店でこのようなことが起きてしまったことに心を痛め、「過失なんでしょうけど、3匹の命が亡くなるという重大なことが起きているので、置いていった人は知らないといけない。たとえ保護してほしくても、小さい箱に閉じ込めて、暑い場所に置くのは犯罪だと思うので、警察に動いてほしい」と訴える。

また、西嶋オーナーはこの事案を警察に相談していて、「ネコを保護してほしい場合には、まずお店に連絡してほしい」としている。
(テレビ熊本)