三重県鈴鹿市で、生活保護の申請者に対し、財布の中の所持金を全て出させていたことがわかりました。
鈴鹿市によりますと、市では5年以上前から、生活保護を申請する市民に対し、財布の中の所持金を箱に出させて1円単位で確認しているということです。
2025年6月の市議会で、一部の議員から「申請者の尊厳を傷付ける」といった指摘があり、市は「保護費を正確に算出するために必要」としていました。
厚生労働省は、生活保護を支給するか判断するため、資産申告を正確に把握するよう自治体に通知していますが、申請者に配慮する必要があり、財布の中身まで調べる規定はないとしています。
鈴鹿市は現在、対応の見直しを検討しているということです。