9月に入っても厳しい残暑が続くなか、様々な食料品の“値上げラッシュ”にもかかわらず、物価高に負けない商品がある。それはアイスクリーム。スーパーの”アイスコーナー”には次々と買い物客が…また東京・原宿では、幅広い世代がご当地アイスを求めて専門店を訪れた。業界では、さらなる市場の拡大を見込んでいる。
9月も食料品の“値上げラッシュ”は収まらず
9月に値上がりする食品は、食用油や冷凍食品など1422品目に上る。

また2025年、値上げが見込まれる食品の累計は2年ぶりに2万品目を超えた。
スーパーのアイスコーナーには次々と客が…
取材班ディレクター:
横浜市のスーパーでは、スナック菓子や…お煎餅など…様々な商品が値上がりする中、アイスクリームも値上がり。それでも売れ行きは好調で、続々とアイスクリームが補充されていきます。

猛烈残暑の影響もあるのか“アイスコーナー”には次々とお客さんが訪れていた。
取材班ディレクター:
あ、あちらの女性アイスを2つ手に取りましたね。

80代女性は「いーっぱい買った!暑いから。」「なんでもかんでも(価格が)上がったからといっても買わないわけに行かないしさ!食べたい物は食べたいしさ!」と話した。
女性に「アイス買おうよ!」と話した男性は「暑いんでアイス食べたくなっちゃった。野菜とか見に来たついでに。来たらアイス買おうかなって。(暑いから)5日に一回が3日に一回になった。10円くらい(の値上げ)なら大丈夫。100円とかなら買えなくなるかもだけど」と話した。

値上げに負けないアイス需要。
アイスだけは、お腹もお財布も“別腹”なのか、多くの人が購入していった。
中には、アイスの食べ歩きが日課になっているという男性もいた。

男性は「これを食べて帰るの。まだ暑いじゃない。熱中症予防でこうやって歩きながら食べる。美味しいよ!カロリー少ないし水分補給。途中で倒れると困るじゃない」 と話した。
物価高でもアイスクリーム市場は急成長
アイスクリーム市場は値上げの影響も知らず。

2024年度は、前年に比べて6.1%増えて約6451億円となり過去最高を記録している。
東京・原宿では幅広い世代がご当地アイスを求めて…
そうした中、イット!が訪れたのは東京・原宿のアイススポットだ。

取材班ディレクター:
こちら東京・原宿にあるお店なんですが、あ!すごくたくさんのアイスがあります!珍しい種類の物など、ずら~っと並んでいますね!

累計動員数440万人を超える「アイスクリーム万博」の10周年を記念してオープンしたこちらの「あいぱく」。
100種類以上のアイスを楽しめるとあって連日、多くの“アイスファン”が詰めかけている。
名物は、花びらが幾重にも重なったようなソフトクリームで“映え写真”にもバッチリ。

さらに!“ご当地アイス”も大人気でバラの形をした秋田県の「ババヘラアイス」や、長崎県名産の「びわ」を「カステラ」でサンドしたアイス。
さらには、トウモロコシそっくりの「とうきびモナカ」まで。

取材班ディレクター:
とうもろこしの甘みがおいしいです。
この日も中学生から50代までの幅広い世代がご当地アイスを満喫した。

“アイスへの情熱”に値段は関係ないようだ。
中学生の2人組は「(物価高でも)お小遣い使ってでもアイス食べたいってやっぱり暑くて」と話し、男性4人組は「アイスは超高くなってもやっぱり食べたい」「他のお菓子を減らしてアイスに回している」などと話した。

日本アイスクリーム協会は「アイスは嗜好品を超え『日常の癒し』や『生活必需品』としての位置付けが強まっている」としていて、今後も、さらなる市場の拡大が見込まれている。
(「イット!」9月1日放送より)