8月24日、地域の夏祭りで長野市小島田地区を「子ども神輿」が練り歩きました。ポップなデザインの神輿は地区の住民と子どもたちの手作りです。この神輿が伝統となって地域が盛り上がればと期待しています。
住宅街に響く掛け声。8月24日、長野市小島田町中区を「子ども神輿」が練り歩きました。夏祭りの一環で地区に住む小学生約20人が参加。重さ20キロの神輿を担いで40分ほどかけて地区内を回りました。
参加した子ども:
「肩と首が痛い」
「暑いし重いから大変です」
この「神輿」、目を引くのが、ポップなデザインです。全体がピンク色に塗られ、側面には緑色の猫に、ブリキのロボットも―。
作ったのは地区の住民・小林公雄さん(64)です。
神輿を制作・小林公雄さん:
「お祭りに子どもが集まって喜ぶようなことがないかなって思って、子どもって考えたら子ども神輿ができるかなって思って作り始めた」
小島田町中区は15年ほど前から住み始めた住民が多く、地域の絆を深めようと5年前から住民手づくりの夏祭りを開いています。
さらに盛り上げようと、小林さんは2024年、弟と2人でポップなデザインの「こども神輿」を作りました。2024年の夏祭りで披露し、地区を回ると子どもにも大人にも大好評。
2025年はバージョンアップを目指し、子どもたちと一緒に飾りつけやペイント作業をしました。
小林公雄さん:
「2025年はサイケデリックな感じにしようと思って作ったんです。これ(絵)も、もう少しサイケデリックな感じになるんじゃないかと思って、子どもたちに描かせたらこういう感じになって」
ペイントにも参加した子ども:
「例えばこういうような飾り付けをやりました。(完成して)かっこいいって思います。すごく、神輿は」
ペイントに参加した子ども:
「完成した時はちょっと色が派手だと思ったけど、皆で運べるっていう気持ちが良かったです」
24日午前10時、2025年の「こども神輿」が始まりました。掛け声を聞き住民が集まります。
住民:
「小っちゃい子も少なくなってきているけど、お神輿あると人が集まりそうでいいなと思う」
住民:
「小っちゃい子どもたちがこういうところでやってくれると、将来また続けて自分たちも大人になってやろうってなるんじゃないかと思って楽しみ」
暑さの中、子どもたちが必死に神輿を担ぎます。
水分補給もしっかりと―。
参加した住民:
「最後ね、最後だけでもがんばるぞ。せーの、わっしょいわっしょい」
周囲の励ましもあって、子どもたちも力を振り絞り無事にゴール。暑さを考慮して、予定の1時間を短縮して40分で巡行を終えました。
参加者:
「重たかった。法被とかいろいろやったから楽しかった」
「疲れました。2024年より(デザインが)にぎやかになって、みんなもそんな気持ちでいたからうれしかった」
神輿を制作した小林公雄さん:
「作ったかいがあったと思う。お祭りといえばお神輿というのが昔ながらの感覚なので、そういうのがここにも根付いてもらえればいいと思う」
更北地区民生児童委員協議会・和田州平 小島田地区会長:
「これやることが(地域の)活性化になるんじゃないかと思います。伝統的というと大げさだけど、引き続き続けていければと思っている」
住民手作りの「こども神輿」。2026年夏も地区内を練り歩く予定です。