神戸市のマンションで24歳の女性を殺害した疑いで逮捕された男が5年前に別のストーカー事件で罰金の略式命令を受けていたことが分かりました。
谷本将志容疑者(35)は今月20日、神戸市中央区のマンションのエレベーターで片山恵さん(24)をナイフで複数回刺して、殺害した疑いがもたれています。
谷本容疑者は調べに対し殺意を否認し、片山さんについて「全く知らない女性」と供述しています。
■5年前にもストーカー規制法違反の罪で罰金の略式命令
判決文などによると、谷本容疑者は3年前、神戸市内で路上でみかけて一方的に好意を抱いた女性を5カ月間にわたりつけまわし首をしめてケガをさせたなどとして、懲役2年6カ月、執行猶予5年執行猶予付きの有罪判決を受けていました。
この事件でも、狙われたのは20代の女性。片山さんの事件と同様、谷本容疑者はオートロックをすり抜けてマンションに侵入していました。
さらに谷本容疑者は5年前の2020年にも神戸市内で別の20代の女性につきまとうなどした疑いで逮捕され、ストーカー規制法違反の罪で罰金の略式命令を受けていたことが新たにわかりました。
谷本容疑者は女性の自宅マンションのオートロックをすり抜けていて、関係者によると、女性とは面識がなかったということです。
警察は、谷本容疑者が5年前から同様の手口を繰り返していたとみています。
■事件後に証拠隠滅か
また、谷本容疑者は事件後、タクシーでホテルに戻り、スーツケースを回収してから新神戸駅経由で東京方面に向かったとみられることが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。
2日後に東京都奥多摩町で確保された際、谷本容疑者はスーツケースを持っていなかったということで、警察は逃走中に証拠隠滅を図った疑いがあるとみて捜査しています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年8月28日放送)