神戸市のマンションで24歳の女性が殺害された事件から27日で1週間。
警察は逮捕した東京に住む男の自宅に捜索に入った。
動機の解明につながるのだろうか。

■神戸の女性を殺害で逮捕の男の自宅に家宅捜査
記者リポート:午前5時15分です。兵庫県警の捜査員らが、容疑者の自宅に家宅捜索に入ります。
27日早く、兵庫県警の捜査員らが家宅捜索に入ったのは、東京都・新宿区にある運送会社の寮。
この部屋に住んでいたのが、殺人の疑いで逮捕された容疑者の男(35)だ。
男は8月20日、神戸市中央区のマンションで、被害女性の胸などをナイフで複数回刺し、殺害した疑いがもたれている。

家宅捜索の後にFNNが撮影した容疑者の部屋の映像からは、大きさは四畳半ほどで、多くの衣類がハンガーに吊るされている様子がみられる。
ベッドの上には、ドライヤーが置かれたままで、枕元には2つの位牌が置かれている。

■女性の襲撃をいつから計画していたのか… 事件3日前にも女性をつけたか
死亡した女性について、容疑者の男は「全く知らない人です」と供述している。
捜査関係者によると、男が東京からおよそ400キロ離れた神戸に向かったのは8月17日。
記者リポート:容疑者は、女性の職場から歩いて数分のホテルに宿泊していました。
そして捜査関係者への取材で、男が事件3日前の8月17日、宿泊先のホテルの近くで、被害女性とは別の20代の女性の後をつけていたとみられることが分かった。
女性は、見知らぬ男がマンションのオートロックをすり抜け、入ってきたことに気づき、奥のスペースに避難。けがはなかった。
容疑者の男はターゲットを決めずに、女性を物色していたのだろうか。
■事件発生の前から被害女性の職場を下見か?
事件発生2日前の8月18日の被害女性の職場付近に設置された防犯カメラの映像では、通りを歩く短パン姿の容疑者の男とみられる人物が、一瞬、女性の勤務先のビル見るとそのまま通り過ぎる。
さらに事件前日(=19日)の朝には、ビルの前を歩き、入口付近を見て通り過ぎる姿が。
およそ10分後、再び現れると道路を横断、ビルの中を覗くようなそぶりを見せている。
その日の夕方、今度は、手にスマートフォンを持ち、誰かと電話をする様子が。その後、歩道の脇に座り込んだ。
女性の職場の方を向き、様子を伺っていたのだろうか。

■マンションまで50分におよぶ尾行
そして、事件当日の午後6時半頃。
被害女性とみられる女性が職場を出た直後から、男があとをつける様子が記録されていた。
捜査関係者によると、女性がマンションに入るまで、男が尾行した時間はおよそ50分。
男はオートロックをすり抜けると、エレベーター内で突然、女性を羽交い締めにして襲ったとみられる。

■事件現場のマンションには花などが供えられる
事件から27日で1週間。
現場となったマンションには、多くの花や飲み物が供えられていた。
手を合わせた人は…:24歳で若い、未来の可能性を秘めてる女性。やりたいこと、たくさんあっただろうに。
手を合わせた人は…:怖かっただろうとか、つらかっただろうとか、色んな思いがありますけど、被害に遭われた方の無念の気持ちが一番強い。
3年前にも、よく似た手口の犯行で有罪判決を受け、執行猶予中だった容疑者の男。
なぜ、最悪の結果につながってしまったのか、警察は動機の解明を急いでいる。
(関西テレビ「newsランナー」2025年8月27日放送)
