8月27日夜、北海道南部の上ノ国町の住宅敷地内でゴミ箱を漁るクマを、その家に住む60代の女性が目撃しました。
クマが目撃されたのは、上ノ国町向浜です。警察によりますと、午後8時ごろ、自宅に居た女性が、外から聞こえる物音に気付き、2階の窓から外を見ると、敷地内に置いてある木製のゴミ箱を体長約1.5メートルのクマが漁っているのを目撃しました。
ゴミ箱には燃えないゴミの袋約10袋が入っていました。
驚いた女性が知人を通じて警察に通報し、警察官が現場に駆けつけましたが、すでにクマの姿はなく、ゴミ箱は倒されふたも取れた状態で、ゴミ袋が周囲に散乱していました。
女性はクマの出没が相次いでいることから、生ゴミは屋外のゴミ箱には入れていなかったということです。
警察がパトカーで周辺をパトロールしたところ、午後9時30分ごろ、現場から約100メートル離れた町道を歩くクマの姿を発見しましたが、その後クマは茂みの中に入り見えなくなったということです。
人や家畜への被害は報告されていませんが、現場は人家の敷地内ということから、警察は付近の住民に注意を呼びかけるとともに、パトロールを強化し警戒を続けています。