「日本の棚田百選」に選ばれている岡山県美咲町の棚田で稲刈りが始まりました。美しい光景の中、影を落とすのが棚田を守る人たちの高齢化です。
美咲町大垪和地区には約850の棚田があり、20ほどの農家がアキタコマチやコシヒカリを栽培しています。
生産者の1人、北山昇さんの棚田も収穫の時期を迎え、機械を使って稲穂が刈り取られました。高齢の北山さんの代わりに作業を行うのは、義理の息子の鈴鹿昭宏さん59歳。厳しい残暑の中、汗をかきながら黙々と作業を続けました。
(棚田のコメ作りを継ぐ 鈴鹿昭宏さん 59歳)
「 山から染み出る水で栽培していて、甘く良いコメだと思う。汗水垂らして頑張っているので しっかりコメがとれるとうれしい。」
後世に伝えたい棚田の風景。鈴鹿さんは2026年から、高齢化により作業が難しくなった別の棚田の管理も引き受けることにしています。