神戸市のマンションで住人女性を殺害した疑いで男が逮捕された事件で、事件前、女性が10分以上、何者かに後をつけられていたことが分かりました。
【記者リポート】「谷本容疑者が複数の捜査員に囲まれて、新神戸駅から出てきました。これから、葺合署に向かう予定です」
22日夜、身柄を神戸に移された東京都に住む会社員の谷本将志容疑者(35)。
今月20日、神戸市中央区のマンションのエレベーターで、住人の片山恵さん(24)をナイフで複数回刺し、殺害した疑いがもたれています。
捜査関係者への取材で片山さんが事件直前、10分以上にわたり、谷本容疑者とみられる男に後をつけられる様子が防犯カメラに映っていたことが新たに分かりました。
■谷本容疑者の勤務先関係者「裏切られた」
【記者リポート】「谷本容疑者が住んでいたのは、神戸から遠く離れた東京都新宿区内でした」
勤務会社によると、谷本容疑者はとても真面目で、客からの評判は良かったといいます。
【谷本容疑者の勤務先の代表取締役】「裏切られたという気持ちで。こんな不祥事を起こすとは思ってもみなかった」
谷本容疑者は事件の3日前から休暇を取り、地元の関西に戻っていたとみられます。
そしてきのう=22日、出勤するはずでしたが、職場に姿を見せることはなく、会社からの連絡にも応じませんでした。
■東京都奥多摩町で確保 目撃者「暴れていた」
そしてきのう=22日夕方、東京都奥多摩町にいたところ、身柄を捜査員に確保されたのです。
【谷本容疑者が確保の目撃者】「男の人が叫んでいたという感じで、刑事の人が押さえていた。暴れている感じはしました」
警察の調べに対し、谷本容疑者は殺意を否認しています。
片山さんの遺族は、コメントを出しました。
【遺族コメント】「悲しみに暮れ、混乱した状態が続いていますが、せめて安らかに送り出したいとの思いでおります」
これまでのところ、2人の接点は分かっておらず、警察は詳しい動機を調べています。