【備後果樹園 備後 範光さん】
「全体が水没して、泥水を被った状態。ショック。1年間の努力が水の泡」
熊本県内でブドウの生産量トップを誇る宇城市も、一連の大雨で被害に。
宇城市豊野町で代々、ブドウの生産をしている備後範光さんの果樹園では、大人の背丈ほどの高さに実ったブドウが水に漬かってしまいました。
近くを流れる浜戸川が越水したことが原因とみられ、その数 約4600房です。
【備後果樹園 備後 範光さん】
「袋を開けてみたら、泥がついていた」
(売り物としては?)
「もうだめ。全部、廃棄するしかない」
注文が増えるお盆の時期に合わせて収穫する予定だったものも多く、受けていた予約も断ったそうです。
来週には全て廃棄することにしています。
また、備後さんはナシも作っていますが、異常な暑さなどのために今年は出来が良くないため、ほとんどが出荷できないかもしれない状況です。
現在は別の場所で育てていて、浸水を免れたブドウの出荷作業を進めていますが、影響は計り知れません。
一連の大雨による農業被害額は熊本県全体でこれまでに61億円余り、宇城市では
約13億7000万円に上っていて、今後も増える見込みです。
熊本が誇る農業を次の世代につなげるため、一日も早い支援が求められます。